映画『ザ・ファイター』2013年03月17日

実在のボクサー、ミッキー・ウォードを描いた映画。
元ボクサーで、世界王者一歩手前まで行ったこともあったが今ではドラッグ漬けの日々を送る兄のディッキー。
その兄を溺愛し、弟ミッキーにはどこか冷淡な母親。
そんな家族に足を引っ張られながらもどうしても縁を切れないミッキー。
ミッキーの人柄と、彼らとの人間模様が胸を打つ。
映画としては上出来の部類といえよう。

しかし、ボクシングファンだけが抱いてしまう大きな不満が2点。

まず一つ。
映画はミッキーが世界チャンピオンとなってハッピーエンドという形になっているのだが、彼が取ったタイトルがWBUというマイナー団体であるということ。
現在のボクシング界ではWBA、WBC、IBF、WBOが一応メジャーなタイトル認定団体ということになっている(もちろんタイトル認定団体は本来一つであるべきなのだが)。
WBUを世界タイトルとして認めるボクシングファンはいないだろう。

そしてもう一つ。
ミッキー・ウォードのボクシング人生のハイライトといえるアルツロ・ガッティとの3連戦の前に物語が終わってしまうことだ。
この3連戦はどれも白熱の打撃戦となってファンの間では語り草となっている。
僕もこの試合でウォードを知った。

この3戦を通してウォードとガッティとの間には友情が生まれたらしく、引退後のウォードがガッティのセコンドについたりしているのを僕もテレビで見たことがある。

そしてそのガッティが自殺したという記事を新聞で読んだのが2009年だった。
この映画の公開が2010年だからその前年だ。
映画の製作中も現実の物語は進んでいたのである。

WBAミニマム級王座統一戦2007年04月08日

きのうは日本人同士の世界タイトルマッチがありました。
WBAの最も軽いクラス、ミニマム級の王者新井田豊と同級暫定王者高山勝成との王座統一戦です。
暫定王者というのは正王者が何らかの理由で長期に渡って防衛戦を行えない時に特例的に設けられるチャンピオンです。
この場合だと正王者新井田が胸部骨折で試合ができなくなったため、暫定王者決定戦に勝利した高山が暫定王者となり、今回負傷が癒えてカムバックした正王者新井田との統一戦が行われた訳です。
つまりこれはチャンピオン同士の非常にグレードの高い試合なのです。
・・・・・・にもかかわらずこの試合、テレビの生中継はありませんでした。
僕は深夜の録画放送を録って今朝見たわけですが、両者持ち味を出して死力を尽くした好ファイトだっただけに歯がゆさはつのります。
K-1とかPRIDとかいう総合格闘技の派手な放送ぶりと較べると寂しい限りです。
地上波の民放にとってボクシングとは亀田以外存在しないも同然のようです。
何かおかしい・・・・・・。
大人気のフィギュアスケートにしても我々は「ルッツ」だの「アクセル」というジャンプの種類はわからないのに浅田真央選手が飼っている犬の名前は知っている・・・・・・。
何か、おかしい。